「登山して太ももが筋肉痛…」←たまに耳にするお声です。
大体このように、登山で太ももが筋肉痛になる方では、ほぼ腹筋は筋肉痛がありません。ヒップにも筋肉痛がないこともあります。
私的に、登山で太もも前面が特に筋肉痛になる方では、カラダのシルエットも美しくなかったり、姿勢が悪かったり、膝や腰に不安感や痛みがあることが多いと感じています。
登山では、普通の道を歩くのとは違い負荷がグッと上がります。
傾斜もそうですが、リュックをしょったりしますので、運ぶ重量が大きくなることも負荷が上がる要因です。
腹筋が弱い方、体幹力がない方では、この高くなった負荷を足で支えます。そして運びます。2重の要素が足に加わります。下りでは、勢いをコントロールすることを足で止めながら、カラダを運びます。
腹筋背筋がしっかりしている強い方では、カラダとリュックの重み、地面からの衝撃を体幹で吸収し、股関節&膝&足首の協調的活動で、安定した体幹を運ぶことができます。
股関節&膝&足首の協調的活動により、太ももに頼り過ぎず、ヒップ、腸腰筋という上半身と下半身をつなぐインナーマッスル、ふくらはぎの筋肉をバランスよく使うことができるのです。
太もも前面に筋肉痛が強い方では、本来体幹がおこなうべき【カラダの重み】を、太もも前面で支えながらなおかつ太ももで登り下りに使ってしまうために、筋肉を過剰に使用してしまうということです。
登山家の方、腹筋や背筋、ヒップや太もも付け根にも筋肉痛があるか、確認してくださいね。
くびれ美人代表 畑紀寿