「扱える重量が上がったから、筋肉ついてる!」←よくお聞きします。間違いではないですが、正解でもありません。学校のテストであれば、【△】でしょう。笑
【力=質量×加速度】
これはニュートンの第二法則です。学生時代に習った方が多いのではないでしょうか?
例えば、体重50kgの初心者の女性が、膝をついて腕立て伏せをしているとしましょう。腕立て伏せは、肩&肘を曲げて、胸を床に沈めていく動作で、この沈めていく可動域すなわち距離は毎回さほど変わらないとします。
胸や肩などの上半身にかかる質量は、体重50kgより軽いですが、毎回ほぼ一緒ですので、同じ可動域で同じ10回できるタイムがどんどん速くなれば、筋力がついているということになります。
逆に10回できる時間が一緒で、筋力を上げようとするならば、重量(この女性の場合、背中に5kgのプレートなどを置くなど)を増やす必要があります。
ゆえに冒頭の「扱える重量が上がったから筋力がついている」とは言いきれないということです。
ダンベルやマシンなどの扱う負荷が上がっても、速度が落ちているならば、パワーすなわち筋力が上がっているとは言えません。
力は、質量と加速度のかけ算なのです。
では、実際に筋力を上げるポイントを書いていきます。
負荷を変えずに速度を上げる
この方法は筋トレ初心者の方にオススメです。
上記の腕立て伏せでも同じように書きましたが、もう1つ例えを書いていきますね。
例えば、フィットネスジムでチェストプレスという胸を主に鍛えるマシンをおこなっているとしましょう。
始めは20kgがやっと10回できるようになっていたのに、1ヶ月後には軽々スピーディに10回できるようになっていたとしたら、それは力がついている証です。(具体的には、初期は神経系向上によって筋力が上がる)
初心者の方では、どんどん重たい負荷にチャレンジするよりも、スピーディに完遂できるかを目安にしてください。やっと10回できる負荷なのに、重量を上げるとケガのリスクが増すからです。
速度を一定に重量を上げる
ある程度、筋トレに慣れてきたら、パワーアップのために重量を上げてみましょう。
上記のニュートンの法則、【力=質量×加速度】の加速度を落とさないように気をつけてください。
重量を急激に上げると速度が大抵落ちます。
重量を上げても速度を以前と同じように完遂できるように意識しましょう。
本日は、筋トレの知識として重要な【力=質量×加速度】を書いていきました。
筋トレ効果を最大限に引き出すためには、ガッツだけでなく知識も大切です。そして、知識と実践から知恵が生まれます。
くびれ美人代表 畑紀寿