まずプロテインとは、簡単にいうと、たんぱく質(肉や魚、大豆製品などに多く含まれる栄養素)をパウダー状にしたものです。
ですので、トレーニング後はプロテインではなく、食事からたんぱく質摂取すればよいのでは?という声はあって当然かもしれません。
しかし、実は大きく違う点があるんです。その違いがあるからこそ、筋肉をつけたい方において、トレーニング直後はプロテイン摂取が勧められます。
トレーニング後のプロテインの最大のメリットを伝える前に、トレーニング後のプロテイン摂取について否定的な方の理由はどんなものでしょうか?
これまで30000時間以上のパーソナルトレーニング指導経験において、私はプロテイン否定的な方の理由を、カウンセリング時などに質問させていただいてます。
女性に多いですが、その理由の大半が「プロテインを摂取すると太るから。太りそうだから。」「プロテインを摂取すると筋肉が大きくなりそうだから。」という理由です。
失礼になるかもしれませんが、そのように仰られる方ほど、自分自身にご褒美を与え過ぎています!ランチでケーキ、仕事合間にお菓子などを摂取しているようです。笑
確かにプロテインには、カロリーあります。推奨されるトレーニング後のプロテイン摂取で約120~130kcalくらいです。
1日の余分な(スナックお菓子など必要な栄養素にならないもの)カロリーで、充分マイナスすることができるカロリーですよ。笑
トレーニング後のプロテインをオススメする理由の前に大切なことは…やはり目的、ゴールですね。どんなボディになりたいのか?ということから、プロテインが必要なのかを提案するべきと考えています。
例えば、筋肉を落としたいならば、プロテインをとらないほうがよいです。筋トレしてたんぱく質とビタミンの栄養素を摂取しなければ、筋肉がエネルギーに分解されて失われます。
あと、ケガをしたい方も同じですね。トレーニングした筋肉を速やかに回復させないほうがケガが起こりやすいですから。これらのご希望はほぼというか、これまでのお客様のご要望では全くないです。
しかし、筋肉をつけたい、ケガをしたくない方においては、トレーニング後のプロテイン摂取を私はオススメします。
プロテイン最大のメリットは、【体内への吸収率の高さ】です。
体内に吸収されやすいペプチド化されたプロテインは、固形の食事(肉、魚、大豆製品など)に含まれるたんぱく質よりも圧倒的にカラダ、筋肉への吸収が速いんです!
筋トレしていない通常の朝食や昼食などの食事によるたんぱく質の吸収は、たんぱく質で主にできている髪や爪、内臓などにも行き渡る必要がありますが、筋トレ後20~30分では、使った筋肉に優先的にたんぱく質が行き渡ります。
この20~30分の間に水溶性でペプチド化されている吸収が速いプロテイン摂取をおこなうべきなのです。
「プロテインを摂取すると筋肉が大きくなる」という女性においては、「そもそもあなたのおなかや腕には、脂肪がたっぷりついていませんか?」ということです。
確かに筋トレしてたんぱく質とビタミンを摂取すると筋肉は肥大します。しかし、女性ではホルモン的に肥大はわずかです。
逆に筋肉がついて代謝が上がり、消費エネルギーが高くなることで脂肪が減ったほうが、サイズダウンします。同じ重さでは、脂肪のほうが、筋肉よりも体積が大きいんです。
軽く合間に腕立て伏せ10回くらいでは、プロテインを必ず摂取したほうがいいとは言いませんが、ジムや自宅で30分以上きっちり筋トレする場合では、トレーニング20~30分もしくは直後にプロテイン摂取を私はオススメします。
畑は自分自身のトレーニング後、「プロテイン飲まなきゃ、育てたい筋肉がつかない。逆に分解される」と思って飲んでます。笑
すぐにカラダに反応が出やすいタイプなのですが、トレーニング直後にプロテインを飲まず食事にすると、筋肉の張りが足りない感覚が強くあります。
畑は基本的にスポーツ医学であっても、鵜呑みにせずに試せることは全て自分のカラダで試してきていますが、トレーニング後のプロテイン摂取のメリットは本能的に必要であると感じています。
くびれ美人代表 畑紀寿