「先に筋肉をつける?それとも脂肪を落とすことが先ですか?」と、たまにお客様からご質問をお受けします。
この回答としては、〈その人の状態による〉ということです。
例えば、筋肉量が相対的に体脂肪より少ない方、数字で言うと女性で体脂肪率33%、男性で28%超えている方では、まずは体脂肪を落とせるように食事の見直しとコントロールをおこなうことをオススメします。
食事でこの体脂肪を落とす期間も、軽いトレーニングはしていったほうがよいのですが、まず優先にすべきは体脂肪を落とすことです。
相対的に筋肉が少ないこの体脂肪率では、体脂肪をまずは落とすことでトレーニングによる筋肉の反応、使っている意識をしやすくなります。
そしてこの体脂肪率以下である場合、その方のボディイメージ(トレーニングによる筋肉の反応、使い方)にもよりますが、先に筋肉をつけることで代謝を上げて、消費エネルギーが高くなる状態を作っていくことがオススメです。
食事コントロールしつつ、なおかつ筋肉をつけることは、我々パーソナルトレーナーや管理栄養士のような専門家がついていないと、意外と難しいものです。
ダイエット、筋トレ初心者の方では、食事コントロールだけでもストレスになることがあります。運動好きでない方は、トレーニングもストレスになるかもしれません。
ストレス(ディストレス、ユーストレスなどストレスにも種類がおりますが、ここでは割愛します)が増えると、コルチゾールという筋肉の合成を妨げるホルモンが長く続くようになり、結局筋肉がつきにくい状態となります。
体脂肪率が上記のような数値でない場合には、食事量を落とすよりも維持しつつ、筋肉をつけることにフォーカスしていくとよいです。筋肉をつけるためには、たんぱく質はもちろん、糖質、脂質もある程度必要になるのです。
筋肉は車で言えばエンジン、ガソリンが炭水化物、脂肪です。
エンジンを大きくすることで、ガソリンは消費されてきます。
要約すると、体脂肪率が女性では33%以上、男性では28%以上の方では体脂肪を落とすことを先に意識し、それ以下の方では筋肉をつけることをオススメします。
この数値はあくまで目安ですが、ご参考になれれば嬉しいです。
くびれ美人代表 畑紀寿