「もう手遅れよ…」私が以前パーソナルトレーナーとして勤務していたスポーツクラブの常連の男性(トレーニング歴約40年)の呟きを覚えています。
これは、そのスポーツクラブに体験に来られた50代のふくよかな女性のお客様に対して呟かれたものでした。
もちろん、そのお客様に聞こえないように呟いていましたが、長年トレーニングしてきたその男性にとって、ある程度の年齢を重ねた状態で筋肉をつける難しさを知っているからこそ、つい出た言葉だったと思っています。(まぁ、そのお客様はズバズバ言うタイプでしたが、愛嬌もあって個人的には好感ありました)
この手遅れという意味は、「元の…若い頃のあなたには戻れないよ」という意味でしょう。
これに対して、私のプロとしての答えはこうです。
「目的、目標によりますが、達成のためには、歳を重ねるにつれて、努力の量と質を上げないといけない。」ということです。
若く代謝が高い10代20代であれば、少し運動を取り入れるだけで、ダイエットできます。自己流でもできてしまうかもしれません。
40代以降になると、何もメンテナンスしていない場合は代謝が格段に落ちるため、筋トレや食事、睡眠などの日常生活を変化させ、どの要素も質を追求しないと、カラダは若い頃と同じボディライン、シルエットにはなりません。
加齢に伴い、筋肉はつきづらくなります。すなわち、伸びが小さくなるということですね。
私のオススメは、〈なるだけ若い年代〉に筋肉量を上げてシルエットをよくしておくことをオススメします。今は別に体力、見た目の低下を感じなくても、運動、特に筋トレを取り入れておくことで、低下する時の天井が高くなり、衰えも小さくできるんです。
60代から運動を始めるのと、30代から運動を始めるのでは、同じ人間で同じ指導を受けても、60代では30代の向上幅にはなりません。
60代から運動を始めても手遅れではありませんが、若い時から始めて続けている人間には勝てないんです。
くびれ美人代表 畑紀寿