今日はトレーニング中の扱う負荷と筋肉量の相関について書いていきたいと思います。
結論から申しますと、〈負荷が増せば筋肉量は上がりやすい〉ということですが、筋トレ初心者と上級者では、意味合いというか割合が異なります。
筋トレ初心者では、数日、数週間で劇的に扱う負荷が高くなることが多々あります。もちろん、年齢やそれまでのスポーツ歴にもよりますが、ほぼ皆さんが短期間で扱う負荷を高くできます。
例えば、ダンベルロウイングでは、2kgで10回反復することがしんどかったのに、翌週には3kgできるようになった女性、ベンチプレス30kgがキツかったのに、翌月には60kg上がるようになった男性などがあります。
ウエイトトレーニング歴22年の私なんてダンベルロウイング1kg上げるのに数ヶ月かかりますし、ベンチプレス5kg上げるのに1年以上かかることもあります。笑
筋トレ初心者のこの増加は、筋肉量が上がったというだけでなく、フォーム技術の習得、そして神経系が筋肉を促通させる能力が上がったからなんです。
例えば、ベンチプレスでは、バーベルの上下と体幹との協調ができるようになることでバーが上がりやすくなります。神経系が筋肉を促進させるとは、筋肉初心者の方では頑張っているつもりでも余力を残しているんです。火事場の馬鹿力のように、本来もっと出せる力を頑張っているつもりでも出せないということが挙げられます。
この2つが筋トレ初心者の方では、急速に上がるため、扱える負荷が高くなります。多少は筋肉がつきますが、意外と筋肉量自体は上がっていないことがあります。
それと比較して、筋トレ上級者では、扱う重量とほぼ比例して筋肉量が上がる傾向があります。上級者では技術的向上の幅か小さく、神経系も発達し多くの筋繊維を動員できているため、重量の向上と比例しやすいのです。
要約すると、筋トレ初心者では、重量の増加を単に筋肉量アップと思わないほうがよく、上級者では重量増加と筋肉量アップは相関がかなり強いということです。
くびれ美人代表 畑紀寿