太りやすい人と太りにくい人の体質は環境だけではなく、遺伝的要素もあります。
その1つがUCPです。UCP(Uncoupling Protein)は、ミトコンドリア内脱共役たんぱく質と呼び、簡単に言うと〈熱を作るたんぱく質〉と言えます。
このUCPはエネルギーの工場である〈ミトコンドリア〉にあり、脂肪がエネルギーとなる過程をカットしてしまい、さらにエネルギーを合成する反応もカットしてしまうたんぱく質です。
では、このエネルギーにならないものが何になるのか?〈熱〉になってカラダから出ていきます。
UCPは型、種類があります。多様の型のUCPが脂肪細胞、筋肉細胞ミトコンドリア内に存在しますが、脂肪細胞でも褐色脂肪細胞にあるUCPを作れる人と作れない人がいて、これは環境因子よりも遺伝的に強く関係します。
この型のUCPを作ることができない人は、熱を生み出す能力が低いため、太りやすくなります。これは肥満外来で診断でき、もしその体質であれば、筋肉をつけたり、食生活を見直すことが大切になります。
くびれ美人代表 畑紀寿