「白米を玄米に変えてみましょう」と、パーソナルトレーニングを受けられているお客様に対しては、お伝えしています。
結果的には、ほかの食事を変えずに玄米に変えるだけで、1ヶ月で平均1~1.5kgダイエットに成功しています。
【ダイエットできた理由】
白米と玄米のカロリー自体は、実はほぼ変わりません。ご飯1合で白米は538kcal(糖質は116g)、同じ1合で530kcal(糖質108g)です。1合でこの値は、ほぼ変わらないと言えるでしょう。
ダイエットの大原則として、摂取カロリーと消費カロリーのバランスを消費優位にしていくことが挙げられているのに、なぜ玄米がダイエットによいのでしょう?
その理由、そして玄米の栄養素も書いていきたいと思います。
GI値が低い
GI値とは、グリセミックインデックスの略で、日本では〈グリセミック指数〉として知られていますね。
GI値とは、簡単に言うと糖質の吸収度合いを数値化したもので、GI値が低い食品ほど吸収が緩やかになります。逆にGI値が高いと、血液中の糖濃度がグッと急激に上がりやすく、太りやすくなるのです。(70以上が高GI値とされ、55以下が低GI値とされています)
白米は、GI値が81とされ、玄米は55とされています。
なぜ吸収の速い高GI値の白米が太りやすいかというと、血糖値とインスリンというホルモンが関わります。
インスリンは、すい臓から分泌されるホルモンで、糖質を組織に送る作用があります。簡単にいえば、〈糖の運搬を促進するもの〉です。
高GI値の高い白米を食べると急激に血糖値が上がり、その分インスリンもたくさん分泌してしまいます。インスリンがたくさん分泌されると、各組織に過剰な糖が蓄積し、脂肪として溜め込んでしまいやすくなるのです。
結果、白米と玄米は同じくらいのカロリーといえど、白米の方が太りやすいということです。ダイエットの大原則の摂取と消費カロリーバランスだけでなく、GI値もダイエットの大きな要素となります。
さらに玄米には、糖質、コレステロールの吸収を抑制する水溶性食物繊維も含まれていたり、抗酸化作用のビタミンEも含まれる、ボディの酸化を防ぐ作用もあります。
今日は私がオススメするダイエットの1つ方法、〈白米を玄米に変える〉についてお伝えしました。
参考になれれば嬉しいです。
くびれ美人代表 畑紀寿