スクワットやランジ(前足)などのエクササイズで、「膝が内側に入ってはダメですよ。膝痛めますよ。」ということを耳にしたり、記事などで目にします。
結論から申しますと、そんなことはなく、膝が内側に向いた方がボディメイク的にもケガの予防観点から見てもよい場合があるんです。
股関節の前捻角というものがあり、女性では、この前捻角が男性と比較して大きく、前捻角が大きい場合には、むしろ膝及びつま先が内側に入ることが勧められます。
前捻角とは、骨盤の受け皿と大腿骨頭との関節面によって構成される股関節の角度を表示する1つの指標となります。
大腿骨頭が、同じ太ももの骨幹部に対して、どのくらい前方(前額面からの傾き)に傾いているかを表すものが前捻角です。
前捻角が大きい場合に、スクワットやランジで膝とつま先を真っ直ぐ向けたままにしておくと…股関節では、大腿骨頭が骨盤の受け皿に対して外旋し、前方に外れやすくなるポジションになり、股関節の出力低下が起こり、太もも、膝、腰に負担が増えてきます。
ボディメイクでは太もも筋肉太り解消しにくく、腰痛、股関節痛、膝痛につながるリスクが増します。
女性に多いこの前捻角増大ケースでは、太ももを内旋させ、膝とつま先を角度に応じて内側に入れて動作をおこなうことで、股関節を使いやすくなり、ボディメイク及び健康的観点から見てもオススメになります。
要約すると、スクワットやランジにおいて、膝とつま先は、その人の構造的要素に対して内側に入れたほうがよいことがあるということです。
くびれ美人代表 畑紀寿