女性において座位姿勢で多く見受けられるのが、〈足を組む〉座り方です。
足を内側に重ねて組む座る姿勢では、下半身太りになりやすいんです。
【TFL-ITB活性化】
TFL-ITBとは、太もも外側の筋肉と靭帯のことで、足を組む座位姿勢をとると、この部分を使いやすく、硬くなってしまいます。
このTFL-ITBの下に外側広筋という大きな筋肉があるのですが、この2つの筋肉間の動きも悪くなり、太もも外側の筋肉太りが助長されてくるのです。
【大腰筋低下】
上記のTFL-ITBが優位になると、上半身と下半身をつなぐインナーマッスル筋である大腰筋が不活性になりやすくなります。
大腰筋の低下は、大腰筋とつながっている横隔膜の機能低下も引き起こしやすく、体幹力が低下し、体重をさらに下半身で受け止めてしまい、足が筋肉太りしやすくなります。(本来であれば、体幹で上半身の重みをコントロール衝撃吸収して、足が上半身を運ぶ働きをおこないます)
【腹筋群低下】
足を組むと腹筋群の活動が全体的に下がります。
これはスポーツ医学的に筋肉の活動度合いを測定できる筋電図からも明らかになっています。
丹田を含む腹筋部分は、人間の重心部分でカラダの土台となる部位です。土台が崩れることは、足でカラダをまた支えやすくなります。
【まとめ】
足を組む座り方を下半身太りの観点から述べてきました。
このほか、股関節や腰の痛みにつながる可能性も高くなるため、ボディメイク以外にも座り方は気を配りたい部分ですね。
くびれ美人代表 畑紀寿