昨日2日の夕方は、甲子園出場経験多数の名門野球部の高校生M君のパーソナルトレーニングでした。
「足を速くしたい!」とのご要望でしたので、ダッシュ向上に欠かせない〈足の入れ替え〉そして、盗塁時に必須条件となる〈塁間のスタート〉の2つをテーマに2時間指導させていただきました。
M君の場合、ウォーキングアップ時のジョグから、野球部に多く見られる〈足が後ろに流れる〉動きが見られました。
足の地面への接地が長くなり、後ろに流れると、そのあとの引き付けができにくくなります。
速く走るためには、〈ストライド×ピッチ〉が基本です。
地面の接地が長くなると、おのずとピッチが上がらなくなるだけでなく、ストライドも小さくなります。トップスプリンターは、地面の接地が、1足0.1秒という速さで、足を切り替えていきます。そして、地面の反発をうまく使える動きができます。
↑この動画の上がパーソナルトレーニング前です。
後ろ足が流れて、切り替えが遅くなっています。
スタート時には、塁間を意識したものですが、塁間の移動に必要な胸から下方向の動きが遅く、右足を後ろに引いていき、左足に重心を少し移動させて、左足の足首で力を生み出そうとしています。
ドリルを主に3つ、徹底的におこなった結果、上から下への動き、体重をうまく使った動きができ、スタート時の左足の足首の蹴り、そして加速局面の後ろ足が流れる動きが小さくなりました。
M君は、野球部のトレーニングで、スクワットやベンチプレスなどの筋力トレーニングをたくさん取り入れているとのことでしたが、まずは正しいフォームを作ることが大切であると指導させてもらいました。
なぜなら、正しい動きができていない状態で、筋肉をつけてもパフォーマンスはそんなに上がらず、ケガの要因になるからです。
特に塁間などの短い距離は、スタートがとても大切で、スタート時のカラダの使い方をきっちり作ることで、加速が上がってきます。
スタート時に必要な大腰筋トレーニングも指導させてもらったので、塁間疾走時にうまく使えるようになることを期待しています。
それにしても…高校生の伸び代はスゴイ!!
たった2時間でメチャ速くなりましたよ。
くびれ美人代表 畑紀寿