今日は〈なぜおなかに体脂肪がつくのか〉について書いていきます。
40代50代の方、「今までついたことなかったおなかに最近つき出した…」ということはないでしょうか?
まず、これは皆様もご存知だったり、ご自身のカラダを見ても分かるかと思いますが、カラダで一番脂肪がつきやすいのが〈おなか周り〉です。
↑こちらは40代女性のインボディ測定結果です。この写真の赤丸の部分に部位部体脂肪量が出ています。
相対的に体幹に体脂肪がついているのが分かりますが、これはこのお客様だけでなく、全員ここの体脂肪が相対的に高いです。
体脂肪が1桁の男性でも、相対的に体幹に体脂肪が圧倒的比率で多いんです。
【おなかに体脂肪がつきやすい理由】
飢餓状態に備えてエネルギーを貯蓄しておくためにも、体脂肪は防衛反応の1つとして必要なものです。
おなかに体脂肪がつきやすい理由としては、大きく2つあります。
まず1つが〈内臓や子宮を守るため〉、もう1つが〈楽なため〉です。
それぞれを書いていきます。
内臓や子宮を守るため
心臓や肺には、外側に肋骨があり、守ってくれるべきものがありますが、腹部から腰部には肋骨が包んでおらず、胃や腸などの内臓を守るために、体脂肪がおなか周りにつきやすいというのが理由の1つです。
女性においては、さらに子宮を守るために、体脂肪が男性とは少し違った分布でついてきます。
そしてこれは私の勝手な考えですが、元々人間には体脂肪を包むタンクがあり、おなか周りにはそのタンクが多いのではないかと考えています。(女性では下着をつける脇の下なども多い)
ゆえに、体脂肪が多い部分の筋トレをおこなうことで、タンクが刺激でき、体脂肪がエネルギーとして燃えやすくなる可能性もあるのかなと予想しています。
まぁ、私の考えはさておき、内臓や子宮を守るためにというのは信憑性があります。
楽なため
これは人間の生存的本能によるものです。
なるだけ、楽に自分自身のエネルギーをそんなに使わなくても日常生活を生きれるようにしたいからという意味で、おなか周りに体脂肪がつくという考えです。
丹田という部分、すなわちおへそのやや下の部分は、人間の重心位置付近とされています。個人差はあれ、重心付近に体脂肪があったほうが動きやすい、すなわち楽に生活できます。
皆さん、もし手首や足首に3kgの負荷を持ちながら生活すると考えてみてください。疲れそうですよね。笑
その3kgがおなか周りにあったほうが楽になります。例えるならば、建築系のお仕事の方が、ベルトを巻いて作業していますが、あんな感覚になります。あのベルトに巻いた重さを手首や足首にあるとかなりしんどいですよ。
今回は、おなかに体脂肪がつく理由を書いてみました。
医学的には、体脂肪はどの部分も相対的に同じ割合で落ちるとされていますが、私個人の経験的には、部位別選択的トレーニングによって、その部分の体脂肪が減ってくる感覚があります。
ゆえに、〈タンクがある〉という表現にしています。
まぁ、この〈タンク〉に関してはさておき、〈内臓、子宮を守るため〉〈楽なため〉という理由は皆様理解しておいてくださいね。
くびれ美人代表 畑紀寿