よつばい動物からの名残

股関節は、人間がよつばい動物からの進化の名残が残る代表的な部分です。
なぜなら2足歩行では、股関節は骨適合が最適ではないポジションにあるからです。

↑こちらは横からみた右側股関節の骨模型です。
骨盤の受け皿が外側前方に向いているのに対して、太ももの骨である大腿骨頭も前方を向いていて、股関節の半球前方が【むき出し】になっています。(赤丸の部分)

この骨形状で分かることは、大腿骨頭全てを骨盤の受け皿が覆うことができていないということ、そして前方へ股関節が抜けやすくなっていることです。

特に、女性においては【前捻角】といって太ももの骨がさらに前に突き出ていて、変形性股関節症が女性に多いのは骨形状が男性と比較して前方に不安定だからということが大きいんです。

股関節が前方に不安定な要素を2足歩行になった人間は、筋肉と靭帯の厚みを増して安定性を取ろうとしています。

しかし、靭帯が元々生まれながらに柔らかかったり、股関節前方を強化する腸腰筋という筋肉が弱く長くなっていたりすると、股関節が前方に不安定になりやすく、骨の適合面積が小さくなって圧力が高くなり、股関節を痛めやすくなります。

よつばい動物の名残がある人間の骨形状は、股関節を求心的に支える作用を持つインナーマッスル強化が必要であるということを示唆しています。

くびれ美人代表 畑紀寿

まずは体験レッスンに
お越しください

体験レッスンのお申し込みはこちら
PAGE TOP