スポーツ選手が、パフォーマンスアップのためにウエイトトレーニングを取り入れることが多くなってきていますが、そのトレーニングの内容によってパフォーマンスが上がる場合と逆に下がる場合があるんです。
50mダッシュや垂直飛び、反復横飛び、1500m走などの基本的な運動能力、ゴルフ飛距離や野球の球速などの専門的な数値化しやすいものから、その競技の技術との融合によって感覚的に得られるもの(ゴルフでスイングが安定するなど)があります。
そのような数値化できるものと感覚的なものにおいて、「能力が上がらない、落ちた‥」ということはないの?という質問を受けたので、今日はスポーツ選手が忘れてはいけないトレーニングについて書いていきます。
このことを覚えておいてもらい、実践していただくと必ず効果が出ます。
「単関節運動がよくない」という人といますが、私のお客様のアスリートは単関節運動も取り入れており、なおかつパフォーマンスがみんなあがっています。
なぜなら、アスリートも弱い部分があり、そこの部分が原因でケガやパフォーマンスが損なわれている部分もあるからです。
単関節運動とは、その名の通り1つの部分をターゲットにしたトレーニングで、例えばヒップ横側を選択的に鍛えたり、太もも裏にポイントを絞って鍛えることを指します。
大切なことは、〈そのスポーツ競技に見合ったカラダの連動性と速度〉を意識したトレーニングを入れるということです。
例えばスクワットやデッドリフトは、体幹と股関節、膝と足首を協調的に働かせる動きとなり、多くのスポーツ競技に繋がります。ただ、低速高重量にこだわり過ぎるとスピードという部分で神経系が勘違いしやすいため、必ず高速のトレーニング(ジャンプスクワット、MAXの30%での負荷でのパワークリーンなど)を取り入れる、さらに野球やゴルフなどであれば、スクワットやデッドリフトの姿勢と回旋の動きをミックスさせたりすることが挙げられます。
この〈スポーツの動作を分析してカラダの連動性とスピードを常に意識したトレーニング〉を王道的なウエイトトレーニングや選択的トレーニングの直後に必ず入れるようにしてください。
くびれ美人代表 畑紀寿