スポーツをしている人が筋トレを取り入れて効果が出る場合、逆にスポーツパフォーマンスが低下してしまう場合があります。そして、筋力レベルは高いのにスポーツレベルが低い場合もあります。
なぜそのようなことが起きるのか?
スポーツパフォーマンス向上のためには、筋力トレーニングの中身、そしてそのスポーツにおいて各々個人レベルで足りない部分を把握することが大切です。
例えば、速く走るようになるということが目的としているAさんとBさんがいると仮定しましょう。
Aさんは速く走る技術(カラダの連動性、地面からの反力のもらい方など)がうまい反面、カラダが細く筋力レベルは低い選手、Bさんはカラダが硬く走る技術が低下しているけれど、体幹を始め筋力レベルが高い選手。
このような場合、各選手にスクワットやランジなどのウエイトトレーニングをすると、Aさんは早く効果が出やすくB選手は全く効果が出ないことがあります。
ウエイトトレーニングはAさんの弱点に向き合えていて、伸び代が高いため走力向上に役立ちやすく、B選手はそれよりもカラダをしなやかに使うトレーニングや地面からの反力のもらい方などのトレーニングをしたほうが良いんです。
速く走るための弱点レベルは、逆に言えば伸び代が高く、バランスをさらに崩してしまう場合には、ケガにもつながります。
もちろん、走るのに不必要なトレーニング(リストカールなど)、負荷の設定などには注意が必要です。
筋力レベルは高いのに、スポーツができない人は間違ったトレーニングをしていることが多いですね。
くびれ美人代表 畑紀寿