胸骨と肋骨と背骨の構成要素である胸椎を合わせて、胸郭と呼びます。簡単に言えば、上半身の胸の部分が胸郭ということですね。
この胸郭は、加齢とともに柔軟性が低くなる所です。心臓や肺など大切なものを守るためか肋骨があるため、腰や首の部分と比較して硬くなりやすくなります。
胸郭が硬くなると、重力や歩行などでの床からの反力を胸郭で吸収できなくなったり、床のものを取るなどの動作で腰や首の関節で代償して腰痛や首痛、肩こりが起こりやすくなります。ゴルフのスイングでも胸郭の捻りが大切になるのですが、ここが硬くなることで腰や首に負担が大きくなるんです。
ですので、エイジングと共に胸郭の柔軟性を上げることは大切になります。メリットは、上記のように腰痛や首痛の予防がありますが、それだけでなく、胸郭がしなやかに動くことで疲れにくくなり、スポーツパフォーマンス向上にもつながるんです。さらに、肩甲骨も動きやすくなるため、背中の筋肉のシェイプアップにもなりますよ。
明日はこの胸郭の柔軟性を高めるストレッチをご紹介します。
くびれ美人代表 畑紀寿
