本日ご来店された60代女性のS様、「年をとったら膝に負担がかかるということを最近痛感しています」と仰られました。
確かに膝に不安、痛みがある方が多くなってきますね。
膝の関節は、歩行時には体重の4倍の負荷がかかると言われており、歪みが大きくなったり、カラダのバランスが崩れ重心移動が円滑にいかないと、膝への負担はさらに大きくなります。
膝は肘と同様、曲げ伸ばしに特化している関節で、捻りをほとんど許容しません。捻りに対応できるのは、下半身では股関節と足首ですが、エイジングに伴い股関節が特に機能しにくくなります。そのほか、背骨の可動性や体幹の力が弱くなって膝にストレスがきていることもあります。
「膝に負担がくるから、太ももの筋トレをしよう」という声をたまに聞きますが、股関節が機能しなくなって膝に負担がかかっているため、膝を強化する太ももの筋トレをするより大切なことがあります。
股関節で捻りのストレスを緩衝することができなくなって膝に負担がかかっているため、股関節の機能を取り戻すことを優先するべきです。
膝に負担がかかって太ももの筋肉を使い過ぎているのにも関わらず、さらに太ももの筋トレをしてしまっているということですね。
膝の負担を減らすためには、このように膝以外の問題が大きいことがほとんどといっても過言ではありません。
くびれ美人代表 畑紀寿