遺伝子が、スポーツと筋トレに及ぼす影響~相関性はあるのか

「私、遺伝的に運動音痴だから…」
この〈…〉はおそらく運動音痴だからボディメイクしにくいだとかダイエットできないとかネガティブなことが続くのでしょう。
運動が苦手な方が、100m10秒台を出すのは分かりませんが、ボディメイクできないということはまずありません。これは断言します。

【遺伝子との関係】

遺伝子と筋肉については、医学的研究による文献がたくさん出ています。
筋肉の構成要素である筋線維は、タイプがあります。
まずは筋線維を説明し、その後に筋トレとの相関性について書いていきます。

筋線維と遺伝子

筋線維にはある程度先天的にタイプが決まっているとされています。
専門的には、持久的な要素に強いタイプI繊維、やや瞬発的要素が得意なタイプⅡa繊維、タイプⅡx繊維、さらに短い時間で爆発的なスピードを出せるタイプⅡb繊維によって分けられます。

この繊維の分布は人それぞれ個人差があり、教育やトレーニングで少しは変化できるともされていますが、完全には変わらないとされています。
簡単にいうと、タイプⅡbが多い人は、小さい頃からかけっこなど短い距離が速いことが多く、タイプI繊維が多い人ではどちらかと言うと長い距離が得意ということになります。(両方速いケースでは、タイプⅡa繊維が多いとされていますが、短距離ではタイプⅡb、長距離ではタイプIが多い人にはなかなか勝てないという報告があります)

ゆえに、スポーツ、特に陸上競技においては、遺伝的な筋線維によって向いているスポーツがあるということになります。

筋トレ効果と遺伝子

筋トレ効果と遺伝子の相関性においては、どんなことが最終目的かで変化します。
例えば、ベンチプレス100kg挙げることを目標にすると、パワーに優位な筋線維をもつタイプⅡb繊維の人が優位になります。
ベンチプレス100kg挙げるために費やす筋トレは、遺伝子と相関性があるということですね。

しかし、「3kgダイエットして、腹筋の縦ラインを出したい」ことを目標にするならば、筋線維特性の遺伝子はほとんど関係ありません。
私はこれまで30000時間以上のパーソナルトレーニング指導をしていますが、このようなダイエット目標達成した方では、色々な筋線維タイプの方がいました。
タイプⅡ繊維が多いから、ダイエットできるとか、アブクラックスを作れるというわけではないということです。
ちなみに、私の経験的にはタイプI繊維が多くても、筋肥大はできます。ボディビルダーが全員タイプⅡ繊維が多いとか、短距離走が速かったというわけではありません。

そして、このようなダイエットやアブクラックスに関しては、筋トレを定期的にきちんとできるか、誘惑に負けずに食事コントロールをできるかのほうがキーポイントになります。
自分自身の気持ち次第ということです。

要約すると、遺伝子と力発揮能力は相関性がありますが、筋トレ効果をボディメイクにするならば、そのボディメイクのための筋トレと筋線維遺伝子との相関性はほとんどないと言えます。

 
くびれ美人代表 畑紀寿

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