たんぱく質は20種類のアミノ酸から構成されています。その20種類の中で、9種類(必須アミノ酸と呼びます)が体内では作ることができず、食事など外から摂取する必要があります。
その9種類の中で、特に筋肉の合成、さらに分解の抑制に大きく関わるアミノ酸がBCAAです。このBCAAは略して分岐鎖アミノ酸と呼びます。枝分かれしているアミノ酸のことを指すのですが、分岐鎖アミノ酸は3つあり、バリンとロイシンとイソロイシンが挙げられます。
よくあるのが、「筋肉の合成に関わるから、このBCAAをたくさん取ろう」という点です。
特に、その中でもロイシンは筋肉の合成に強く関わるため、ロイシンの量を意識しがちです。
しかし、このBCAAをたくさん摂取しても、ほかの6種類の必須アミノ酸の量が少ないと筋肉は残念ながらつきません。必須アミノ酸の1種類でも量が極端に少ないと、その1種類に合わせた筋肉作りになり、BCAAが充分でも筋肉の合成は高まらないのです。
この9種類のバランスが大切になるということですね。
よって食事でこの9種類が含まれているお肉やお魚、大豆製品、卵などをきちんと摂取することが1番必要なことです。そして、足りないときにはプロテインパウダーを1日1杯~2杯を目安に補うことを疎かにしないでください。
この土台があって、BCAAを運動前、運動中に飲むことで、筋肉の分解を防ぐことができます。
くびれ美人代表 畑紀寿