慢性腰痛改善のためには、必ずやるべきこと、やらないと改善しないことがいくつかあります。
その中には、多裂筋という背骨をつなぐインナーマッスルを使えるようにしていくことが挙げられます。
↑多裂筋とは、このように骨盤から腰椎、腰椎から胸椎など背骨と背骨をつなぐ比較的細かい筋肉で、上体を反るような背骨の伸展作用がある背筋の1つです。
身体の背部を構成する背筋は、脊柱起立筋や広背筋、腰方形筋などのアウターマッスル、多裂筋や回旋筋などのインナーマッスルがあり、慢性腰痛がある方では前者のアウターマッスル優位になっていて、インナーマッスルの多裂筋が働きづらくなっています。アウターマッスルが優位になることで、理想的な腰椎の運動軸が崩れて痛みが発生しやすくなります。
多裂筋自体が弱く、筋肉のボリュームがないことが多い(腰の部分では多裂筋を触れることができます)のですが、多裂筋を背骨を動かしながら働かせることも大切になります。
具体的には、腰を跨ぐ多裂筋を1つずつ分けてトレーニングすることです。例えば、第一腰椎の多裂筋は骨盤の上後腸骨棘に付着し、第二腰椎の多裂筋は仙腸関節を跨ぐ後仙腸靭帯の仙骨外側に付着します。
この多裂筋を各々収縮させるようにしていくこと、その後腰椎を分節的に動かすトレーニングをおこなうことで、腰椎の多裂筋の協調性を高めることができ、腰に局所にかかる負担を減らし慢性腰痛を改善する1つになります。
南青山のパーソナルトレーニングジム くびれ美人代表 畑紀寿